特色ある学びのプログラム|臨床心理学コース 子どもたちの「安全と安心」を創り出すために、あなたと一緒に学びたい

危機にある子どもや家族に安心を創り出せる臨床心理学

私が担当する「発達臨床心理学」や「発達臨床実習」などでは、そういった子どもや家族の「危機」について検討しています。具体的には、「児童虐待」「発達障害」「非行や犯罪」「不登校やその他の症状」などの理解を進め、「児童福祉施設や里親のもとで生活する子どもたちのこと」にも言及し、「家族はつながっている」ことを重視した「家族療法」の考え方を解説しています。

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「心理学」ですから子どもや家族の心理を検討するのですが、人の心は社会とのつながりのなかで揺れ動きますし、とくに虐待対応や予防などには法律などの枠組みも重要です。したがって、私が児童相談所という現場での臨床に長く携わっていたこともあり、児童福祉学の内容にも踏み込んで解説しています。また、実習では、「危機」のなかにある子どもや家族にじょうずにかかわるための初歩的なこととして、面接の場面で相手の話を「よく聴く」ことや「安心を創り出す」配慮などを、実際にやってみるところから始めています。

子どもの安全と安心がそこなわれるとき

子どもが すこやかに育つために必要なことはいろいろあるでしょうが、「安全と安心」はそのなかでも基本的に大切だといっていいでしょう。
「自分のありのままの姿でそこにいて身体も心も傷つけられる心配がなく、したがってとても落ち着いている」というような状態です。反対にそんな状態ではない典型は、虐待を受けている子どもたちの心です。なぜ、いつ、叩かれるかわからない状況では、世の中から突き放されている感じに覆われ、頼りなく、常にビクビクしていなくてはなりません。
そこまで厳しい状況には至らなくても、成長・発達していくにしたがって経験する自分の周りの人たちとの関係や世の中の「壁」との間で、大なり小なり子どもたちの「安全と安心」は脅かされることになります。また、障害などによって周囲の状況がよく理解できずうまく対応できなかったり、病気によって活動が制限されストレスを抱え込む場合や、自分ではなく家族が辛い目に遭っているときなども同様です。
そんなときに様々な症状や問題行動が生まれることがあり、それは自分のしんどい状況を周囲の人たちに知らせるサインにもなります。発達臨床心理学の専門家は、それらの症状や問題行動を入口にして、子どもの「安全と安心」の問題と向き合うことになります。